象々の素敵な日記 古本屋の日記

古本屋の日記

古本屋を片付ける。

先輩のお店の片付け。 また一軒、街の古本屋が姿を消す。本が消えて、手作りの、複雑に増築された本棚がむき出しになる。この小さな本屋の帳場に座って一日商...

古本屋の日記 2015年9月29日

秋田正美「葬儀のあとの寝室ー13の怪奇と幻想の物語」・「若松孝二ピンク映画集ーわがエロスの宴ー」〜入荷いたしております。

さて、芸術の秋、読書の秋、ということですので、しばらくはうじうじした私事を書き連ねるのはやめにして入荷した本の紹介などをして行きたいと思います、が、...

秋田正美「葬儀のあとの寝室ー13の怪奇と幻想の物語」・「若松孝二ピンク映画集ーわがエロスの宴ー」〜入荷いたしております。
古本屋の日記 2015年9月27日

岡上淑子「Drop of Dreams」・山本六三画集「エロス・タナトス」入荷しております。

かわいいものも好きですが、幻想的なもののほうがよりいっそう好きであるかもしれません。ずいぶん前のこと、知り合いから山本六三の油彩を買わないかという...

岡上淑子「Drop of Dreams」・山本六三画集「エロス・タナトス」入荷しております。
古本屋の日記 2015年9月22日

内藤ルネの貯金箱。。

内藤ルネの貯金箱が4体入荷いたしました。海賊の男の子は30センチ以上もある大きなものです。あまり、このサイズは見かけないのではないでしょうか? ...

内藤ルネの貯金箱。。
古本屋の日記 2015年9月21日

タバコ吸いたい。

こんなところに座ってしばし考え事。そういえば、昔はいつもタバコを吸いながらぼんやりこの景色を見ていたな。 ああ、タバコ吸いたい。 夜になれば町のぽ...

タバコ吸いたい。
古本屋の日記 2015年9月19日

秋の数字。

秋。星田。 父の不思議な話に耳を傾ける。 「知らぬ間に町には数字が満ちあふれている。あれは8。あっちは6。この町もすっかり変わってしまった。前はこん...

古本屋の日記 2015年9月18日

厄日は良い日。

雨のような…。 わたしの暮らしも朝からもやもやした不穏な雲に飲み込まれ……その雲の中でなんとか一日を有意義に過ごそうと思うも、もやもやしたものに足を...

古本屋の日記 2015年9月17日

大阪市西区にて、カメラ、写真機関係の古本の買い取り

大阪市西区にて、カメラ関係の古本を買取いたしました。わたしが古本屋を始めた頃に比べますとカメラ写真機に関する古本の値段もずいぶんと下がってしまいまし...

古本屋の日記 2015年9月15日

帽子を拾う。

夕暮れ時の瓦町をふらーっと歩いているとアスファルトの上に少し前に失くしていたと思われる帽子と瓜二つの帽子が落ちているのを見つける。まさか。この道はほ...

古本屋の日記 2015年9月12日

目を閉じよ。

浮かない気分の古物商は事務所のソファーに両手を組んで横たわりながらニール・ヤングのデットマンのテーマを聞いている。映画のラストシーンを思い浮かべ、こ...

古本屋の日記 2015年9月11日

Tout disparaîtra

平成元年。 何かモノを書いてみようと思っていた若き象々は頭にふと思い浮かんだ言葉をノートに書き留めた。 地下鉄の、 黄色い金魚。 以来、その言葉...

古本屋の日記 2015年9月8日

手伝い。

大市のお手伝い。二点だけ落札。また買いかぶりかも知れないと思いつつ、まあ、好きな作家のものなのでよしよし。

古本屋の日記 2015年9月7日

読書感想。

ドストエフスキーばりの総合小説、という評価は持ち上げ過ぎかと思われます。世界について、宗教について、お勉強した成果を登場人物達に語らせるのに一生懸命...

古本屋の日記 2015年9月6日

間違い電話。夕暮れ。

本日の営業成績は間違い電話2本。同じ人から。岡山の県民共済と間違われて。 一回目は優しく親切に対応。二回目も、何とか堪えて対応。三回目があるかとケー...

間違い電話。夕暮れ。
古本屋の日記 2015年9月4日

ベストセラー小説

厚生くんが貸してくれたので、珍しく、今多くの人に読まれているという小説を読み始める。 「火花」、ではなく、「火花」の作者が激賞していたという「教団X...

ベストセラー小説
古本屋の日記 2015年9月3日

こどもの詩

なにげなく手にとった1970年8月15日発行の「おやこ新聞」に掲載されていたこどもの詩。 私は 死んだ だれも かまってはくれない ただ 魚が 私...

古本屋の日記 2015年9月2日

版芸術を買う。

古典会で入札していた二点が落ちていないか組合へ。 一つは戦前の大阪の映画館のペラペラのニュース、の束。ちょっとアテがあって面白いかなと思って入札する...

版芸術を買う。
古本屋の日記 2015年8月29日

痛み共感違反。

人は人の痛みを決して共有することはできないと思う。あの人が苦しんでいるときに、ほらやっぱり僕は、知らぬ間にすやすや寝込んでいる。少し悪い夢を見たこと...

古本屋の日記 2015年8月26日

理想の暮らし。

白い紙に、毎日の空模様を克明に記述する。それと、毎日の東横堀川の様子も。 それ以外、何もしないで暮らしていけたらいいなと思うけれども、なかなかそうは...

古本屋の日記 2015年8月23日

爆風スランプは正しいか?

「すると、全部嘘なんですねおばあさん」 「もちろん。全部嘘さ。爆風スランプは正しい。嘘か、あるいはなんにも意味がない」 「これはありきたりな切り返し...

古本屋の日記 2015年8月22日