象々の素敵な日記 古本屋の日記

古本屋の日記

繰り返し。

要するに、同じことをぐるぐるぐるぐる繰り返して、そうして、死に向かってゆくのだ。なんて大げさに考える、ひどい二日酔いの、布団の中。

古本屋の日記 2011年12月13日

大市が終わる。

フルカワとKさんが歩く深夜の道を、後ろから辿る。追いつこうとは思わない。彼らは、非常に、酔っぱらっている。

古本屋の日記 2011年12月12日

冬の読書。

ストーブをつけると、なんだか、心がはずむ。春になって、世界全体が暖かくなるより、寒さに閉ざされた中で、目の前にある、小さな温もりの方が、より、親しげ...

古本屋の日記 2011年12月11日

白。

今日はなにも、思い浮かばない。そんな日は白紙の日記もいいかと思いますが、何も書かないと、ブログは更新できないようです。本当のところ、白いページが一番...

古本屋の日記 2011年12月10日

古本屋の終わりについて。

先輩を送る。そのあと`も兄と、献杯。 いつも、先輩が逝くのを見送りながら、古本屋の終わり方について考える。 在庫蔵書をきれいに処分してから去るべきな...

古本屋の日記 2011年12月9日

記憶。

インドの西の果て。砂漠への入り口、さらさらと、砂の流れる街の夕暮れーー結婚式の行列の、だみ声の歌や音楽が賑やかで、もうすぐ最後の光が砂の向こうに消え...

古本屋の日記 2011年12月8日

本を仕分けると駄洒落が飛び交う。

「阿呆だのシュムペーターだの云いなさんな』(母の言葉、に似た言葉) 某大市会実行委員長の厚生君と一日中本を括りつづける。検品、仕分、駄洒落と、ビニー...

古本屋の日記 2011年12月7日

ベリー・ホットとマリアはいった。

ひどい二日酔い。でも、仕事はしんとあかんね。ふらふらしながら本の検品をしつづけていると、なぜか、パスポートをパクられ思わぬロング・ステイになったバン...

古本屋の日記 2011年12月6日

最後の読者。

……残された書物を、人間が括って、また次の人間に引き継いでゆく、ということを、延々と繰り返してゆくときっといつかは最後の読者に辿り着くだろうね。どう...

古本屋の日記 2011年12月4日

師走。

世は師走、でも、ワシだけはいつも暇、というのが象々のお決まりでしたが、今年は、少々忙しいようです。といっても、世間一般の人に比べたらまだまだ怠けてい...

古本屋の日記 2011年12月3日

蔵書の森で。

この果てもない蔵書の森を、黙々と歩み続けたその人の思考の流れを微かに感じながら本を括り続けるのですが、結局のところ、わたしはただ本を売る人なだけで、...

古本屋の日記 2011年12月2日

平穏な日々。

彼岸の、古本じいさんと今日も会話する。真面目に働くとは、そういう毎日のことを云うのだなあと思う。じいさんは、めずらしく、腰が痛いだの、どこが痛いだの...

古本屋の日記 2011年12月1日

古本じいさんとわたし。

きょうは真面目に、一日中堅い内容の古本の整理をする。店で、あれこれ仕分けして、少しずつ、チャリで、組合に運ぶ。線引きがなければと幾度も思うが、しかた...

古本屋の日記 2011年11月30日

野球少年!

大阪、兵庫、京都の、3都古本組合対抗野球大会は今年も常勝京都組合の完全優勝で幕を閉じました。兵庫、大阪は、同点引き分けでした。厚生君の、好投のおかげ...

古本屋の日記 2011年11月29日

ここで会ったが……。

市場の、便所を出たところでばったり会った玲子さんに、小さな仕返しをされる。象々は、仕返し、仇討ち、賛成派なので、なんだか、嬉しい気持ちで、すぱっと切...

古本屋の日記 2011年11月28日

天国への階段。

玄さんと、本を積み上げてゆく。どんどん、どんどん、積み上げてゆく。 では、登ってゆきましょうかね……。

古本屋の日記 2011年11月27日

まっちゃまち(松屋町)の、榎本法令館の戦前の特大絵本を買う。うれし!

(昭和6年 画作兼出版 榎本松之助 38×26、5cmの特大絵本です!)   古本屋は、子供が多いと思う。本当に、こんなに大きくて、素敵な絵本を手に...

まっちゃまち(松屋町)の、榎本法令館の戦前の特大絵本を買う。うれし!
古本屋の日記 2011年11月26日

贈り物。

(5、5×5cm。 器用な指先からうまれる小さな世界)象々から巣立って行った初山滋の小さな版画が、さらに小さなドールハウスのための額縁?となって戻...

贈り物。
古本屋の日記 2011年11月25日

昨日の金クラは……。

昨日の金曜クラブは、史上最長の振りの長さでした。6時間振りつづけ……。みなさま、お疲れさまでした。って、だれも読んでないか?もはや、古本の市場という...

古本屋の日記 2011年11月24日

市場には……。

市場には……。何かがあることは間違いない。

古本屋の日記 2011年11月22日