象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

イルプル。

なかなか、目が覚めない。起きないのは、起きる必要がないから。なにも、することがない。なかなか、眠りから逃れることが出来ない。なにかすることがあれば、起きないわけではないんだ。雨音を、うとうとする。雨音を聞くことだけが唯一の、なにか、すること。もしかすると、僕のことを忘れていやしませんか?起きないのは、小さな、抵抗だ。ひとつの、か弱い、NONなのだ。君も、寝た方がいいよ。雨音と夢に紛れて世界の悪口を云っても、奴らには聞こえないからねえ。

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という、たわごと。本当は起きて、わりと、世間並み。ただ、労働の対価としての、生活費は、いらない。僕が求めるのは、ミラクル。突然、空から降ってくる、奇蹟。一気に、超えてしまう。理屈は、いらない。一気に何かが裏返る。奥さんは、びっくりするだろう。やっぱりこいつは馬鹿だった。歓喜の涙。あこがれの、ハワイ航路。強い日差しは好きじゃないけど。あ、裏返っているから、皆既日食みたいな、ワイハーだね。

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雨ばかりだ。

古本屋の日記 2011年5月28日