象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

スタジオジブリ、ディーター・ラムス、年の瀬のフロイト東横堀。

今年最後の古本買取は「スタジオジブリレイアウト展」と「ディーター・ラムス展 純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考」の2冊でした。ディーター・ラムス〜は800pもあるど迫力の一冊。一年の最後に良い本を入手する事が出来て大変喜んでおります。またご処分なさる事がございましたらぜひとも象々にご用命くださいませ。

 

〜さて、いよいよ2015年も終わろうとしています。

最後に一年を振り返ってみようかと思いましたが、そんなことしたって何にもなんねえなと思い直し、やんぺいたしました。

 

「生きとし生けるものはすべて内的な理由で死に、再び無機物に復すというのが例外なき真理であると認めるとすると、「全ての生物の目標は死である」と言わざるを得なくなる」

 

「生けるものはおそらくは長きに渡って新たに生まれてはあっけなく死ぬということを繰り返していたのであろう。それは、決定的な外圧により、生物体が原初の生き方からなおも多様に分岐し、死という目標に到達する前に辿るべき迂回路がどんどん複雑なものになることを要求するような変更が起こるまで続いた」

ダーウィンのミミズ、フロイトの悪夢、に引用されているフロイトの言葉。(渡辺政隆訳)

 

ああ、なんと長く複雑な死への道程でありましょうか、人の生は。

20151231 1

なんていう、年の瀬の大仰な嘆きにもなんら表情を変える事なく、今日も東横堀川は澱み輝いております。

 

……。

 

ではでは。

みなさま良いお年を。良い迂回路を。

来年も古書象々をよろしくお願いいたします。

 

古本屋の日記 2015年12月31日