象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

プレスビブリオマーヌ刊山中散生譯「アルチュール・ランボー七歳の詩人たち」

今日の市場の戦利品。

七歳の詩人たち

過去に二度、同じお客さん、というか我が愛する古本求道者世儀さんから買い取った事のある本ですが、久々に手に入れることが出来ました。ちなみに世儀さんはこの本がたいそうお気に入りで、確かもう一冊持っていたような気がしますが、またいつか譲ってもらうことがあるかも知れません?この本は希望者に後から総革コルフが送られたようですが、残念ながらわたしは一度もコルフ付を手にした事がありません。世儀さん曰く、

 

そんなもんなくても十分です!

ということですが…。

 

さて、この本、

お客さんに売った、という記憶がないのですが、一冊はお金がないときに市場(金曜クラブ)へ出品して、確か、今は亡き浪速書林の梶原さんが良い値段で買って下さったのを憶えています。その記憶がずっと頭の中に残っているので、今日この本を市場で見かけた時にはまあ当時よりは安くなっているだろうけど、と思いつつもそこそこの札を入れておいたのですが、開札ギリギリになってもまったく誰も入札していないことに気づいてあわてて`改め`。ふむ、こんな値段なんやと思うような金額で落札されてきました。まあ、安く落ちたのは嬉しいような気がいたしますが、世儀さんが好きで、もしもわたしが本を一冊作るとしたら`七歳の詩人`を手本にしたい、と思うその本が、市場で誰にも見向きもされないというのは何だかとても悲しい気持ちがいたします。

 

 

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古本屋の日記 2015年10月26日