象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

ノアノア。。

わたし以外の世の中の人の動きがわたしの動きよりも速く見える。変な本の読み過ぎでしょうか?

 

我々は誰だったのか、我々は何になったのか。我々はどこにいたのか、我々はどこに投げ込まれたのか。我々はどこに向かうのか、我々はどこから解放されるのか。誕生とはなにか、再生とはなにか。(講談社選書メチエ「グノーシス 古代キリスト教の異端思想」筒井賢治著より ウァレンティノス派のテオドトスの言葉。。)

 

なんていう言葉の意味を考え立ちどまっているうちに、わあわあと人々は先へ進んで行き、自分だけが取り残されているような気持ちです。生まれて、やがては死ぬ事が決まっているわけですから、その間の出来事にどれほどの意味があるのかあるいはそれがどれほど無意味なのか、いまだに、青臭い学生のように思い悩んで、汗ばみながら蝉の声をじっと聞いているわけでございます。

 

古本屋の日記 2014年7月20日