象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

駅名違い。

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山王の信号を渡る。そこから西の方を向くと見える夕暮れの景色が好きなのですが、今日、改めてその西の方をチャリで走り、阪堺線の駅の名前を見てみると霞町とありました。幾度もそこを通り、何回もその駅名を目にしてるはずなのですが、いつもそ西の方の景色を思い返す時には駅名を恵比須町と勘違いしていたのです。驚愕。なるほど、そのようなことがあるのか。強固に信じてゆるぎない事が、実は自分一人の勘違いであった、ということが……。

 

六時前。しょんぼりとボロいカーステ居酒屋。すでに舟を漕ぎながら独り言のおっさんの横に座る。サッポロを飲みながら木綿のヤッコをつつき、おばちゃんおらんけどどうしたんかなあ?と思っていると、常連が最近嫁店出んの遅すぎる、とおやじに怒っている。おやじはなにかはにかんで黙っている。もう一人のオッサンが、最近疲れてんねんな。常連は寂しいのかね。出来の悪い嫁田舎へかえしてまえと、訳の分からん悪態。

…七時を過ぎて現れたおばちゃんにおっさんが遅いやないかいというとおばちゃんは腰をおりまげてすんませんなあ。薄っぺらい紺か紫か色褪せたポロシャツ。細い、枯れた腕。あやまりながら、特に悪びれるふうもなく笑っている。熱燗を飲みながらその顔をちらと見る。とても幸せそうに見える。

 

今日の花子

 

「てえ……、本じゃん、…………、てえ……、全部本じゃんけ、おとお、てえへんじゃ、こんなにうんとこ本がある」

「おとお、この世にゃあこんなにうんと本があっただけえ」

古本屋の日記 2014年4月1日