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成瀬巳喜男 日常のきらめき | スザンネ・シェアマン著 | キネマ旬報社 | 映画・評論

書籍情報

書籍名
成瀬巳喜男 日常のきらめき
著者
発行年
1997年 初版
出版社
キネマ旬報社
状態
ソフトカバー・帯付、カバー少擦れ、ページ一カ所角少折れ
サイズ
約210×153×24mm
備考
309ページ+索引・参考文献・フィルモグラフィーなど53ページ
価格
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成瀬巳喜男の全作品を徹底研究した一冊

本書は、成瀬巳喜男の研究者であるオーストリア出身の映画研究家 スザンネ・シェアマンによる著書。

成瀬巳喜男の全作品を多数の連続ショット写真を駆使し解説。

成瀬の映画人生を6つの時代にわけ、作品を紐解いてゆく。       

<目次>

序章

1.サイレント時代(1930〜1934年)

初め / 下積み時代 / 助監督になって / 新人監督時代 / 試行錯誤 / 新しいスタート / 短編の佳作『腰弁頑張れ』とその後 / 方向を定める / 添物の特徴 / 蒲田映画における子供の描写 / 最初の大作サウンド版『蝕める春』 / 明治製菓とのタイアップ作品『チョコレート・ガール』 / メロドラマ『生さぬ仲』 / 最初の傑作『君と別れて』/ 大スター栗島すみ子を起用した『夜ごとの夢』 / 袋小路 / P・C・Lへ… / まとめ

 

2.トーキー時代(1935〜1937年)

トーキーにおける成瀬の姿勢 / 実力を発揮した『乙女ごころ三人姉妹』 / 撮影方法のエチュード『女優と詩人』/ 戦前の傑作『妻よ薔薇のやうに』 / またも成功した『噂の娘』/ 前進せず / まとめ

 

3.東宝と戦争(1938〜1945年)

芸道物『鶴八鶴次郎』への挑戦 / 『はたらく一家』のジャンル性 / 次第に濃くなる戦時色 / 知られざる佳作『旅役者』と『なつかしの顔』 / 国策映画の試み『上海の月』 / 小品の佳作『秀子の車掌さん』 / 戦時下の映画 / まとめ

 

4.戦後の混乱(1946〜1950年)

占領政策と民主化 / 東宝の大争議 / 大争議の波紋と映画芸術協会 / 方向転換した『石中先生行状記』 / 再び戦後の混乱 / まとめ

 

5.日本映画の黄金時代(1951〜1958年)

成瀬的世界への回帰『銀座化粧』 / 川端康成の文芸物『舞姫』 / 重要な要素が結集した『めし』 / もう一本の時代劇「お国と五平』 / 庶民の家庭劇『おかあさん』 / 高峰秀子と組んだ最初の成功作『稲妻』 / 『めし』の成功に隠れた『夫婦』/ 知られざる傑作『妻』/ 東京近郊を舞台にした『あにいもうと』 / 成瀬が協力した田中絹代の『恋文』 / 中流階級を舞台とした『山の音』 / 生活描写で優れた『晩菊』 / 成瀬美学の頂点『浮雲』  / 二つの間奏曲『くちづけ』と『驟雨』 / 大家族の歴史『妻の心』 / スター女優が一同に会した『流れる』 / 自然主義文学の変奏『あらくれ』 / 父と夫の間『杏っ子』 / まとめ

 

6.日本映画の変容(1958〜1967年)

カラー=ワイド・スクリーンの『鰯雲』 / アイヌの世界を描いた異色作『コタンの口笛』 / ホステスの世界へ戻った『女が階段を上る時』 / 大家族の崩壊『娘・妻・母』 / 川島雄三と共同で演出した『夜の流れ』 / 多感な子供の世界『秋立ちぬ』 / バーと家庭を結合した『妻として女として』 / 大家族への回帰『女の座』 / 林ものへの回帰『放浪記』 / 地味な『女の歴史』 / 大メロドラマ『乱れる』 / 新しいジャンルに挑んだ『女の中にいる他人』と『ひき逃げ』 / 遺作『乱れ雲』 / まとめ

 

結論

あとがき

フィルモグラフィー

文献リスト

索引

 

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ヴァルター・ベンヤミン 複製技術時代の芸術 | 晶文社クラシックス | 写真・映画・芸術評論

 

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