ケース・スタディ・ハウス　プロトタイプ住宅の試み　住まい学大系087 ｜監修＝岸和郎・植田実｜ 1997年・住まいの図書館出版局｜建築書

ケース・スタディ・ハウスとは何か

ケース・スタディ・ハウス(CSH)は、ジョン・エンテンザ発行の「アーツ&アーキテクチュア」という雑誌によって展開された提案住宅。

1945年から1966年まで、約20年間に36のプロジェクトがつくられ、そのうち25軒の住宅が実現。

イームズ自邸をはじめ、クレイグ・エルウッド、ピエール・コーニッグらの鉄とガラスを多用した住宅は、工業製品としての施工性・経済性、そしてその結果としての工業住宅を想定し、さらに新しい社会単位としての核家族のための理想的な住宅のプロトタイプをめざしたものであった。

これまでに断片的にしか紹介されてこなかった『ケース・スタディ・ハウス』の全体像をまとめて紹介する。

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