象々の素敵な日記 出張買取

象々の素敵な日記

秋、さまざまなる古本を、もっともっと買取たく思う青い空。

ドストエフスキー

立ち飲み屋で隣あわせたお兄さんにスヴィドリガイロフは何故自殺したのかと問われ、うろ覚えで何も答えることが出来ず本屋のプライドを守るため話はぐらかしこのままではいかんと思い本を開いたのが8月1日。猛暑と二日酔いの日々になかなか先へ進まず、とうとう読み終えたのが今日でございます。そして、いよいよ、あのお兄さんに、なぜ淫蕩者スヴィドリガイロフは自殺したのか答えに行かねばなりませんが、今日は生憎土曜日で、くだんの飲み屋はお休みです。まあ、ほんとのところ、読み終えてもなんか答えることは出来そうにありませんがね。

 

「じゃ、愛してくれないんだね?」と彼は静かに尋ねた。ドゥーニャは否定するように頭を振った。

「そして……これからも?……どうしても?」と彼は絶望にしずみながら囁いた。

「どうしても!」とドゥーニャは低声で言った。

工藤精一郎訳

 

〜読書の秋の到来です。生について深く考えさせられる本、笑える本、興奮する本、痙攣的な美に打ち震える本、積極的に買取致します。〜

 

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出張買取 2013年9月28日