象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

躁だ、躁だ。

どうも最近日記を書く事に力が入らないなあと思っていたら、わたしのなかにいつもうっすらと立ちこめている暗い湿潤な霧がすっかり晴れていることに、今日、いま、気づきました。そうだそうだ。いま、わたしには、なんにもぜんぜん悩みが無い。もちろん、商売や日々の生活は相変わらず困難を極めているにもかかわらず、ふいに、数年に一度訪れるこの晴れ間。日記なんて書いたってどうせ人はきれいさっぱり消えてなくなるんだからな。はは。と云った気持ちで、要するに、辛気くさく自分に向かい合う時間が鬱陶しく感じられる。

日本酒

無濾過 純米大吟醸 磨き三割九分 槽場汲(ふなばく)み 獺祭DASSAI39。なんだかもう外国語みたいで意味は解りませんが、こいつも、頂き物です。とにかく、頭の先がうまいうまいとつんつん反応いたします。しかも、安心の一升瓶。少々飲んでもなくならないよ。一人ならね。はは。あんた、呑んべは所詮ケチなのさ。ぎゅっとこいつを抱きしめて、もう、いい肴なんていらないなあ。かまぼこ、新子、茄子の漬け物。もう大丈夫だ。そうだそうだ。もう、大丈夫だ。

 

古本屋の日記 2012年3月16日