象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

黙祷。

「いぎろ!ばんざい、ばんざい!」

ー孫を助けて自らは波に呑まれてしまったおばあさんの最後の声ー

 

能天気なこの日記も、今日を素知らぬ顔で通り過ぎるわけにはいかないのです。激しい揺れや津波の中で人に向かって差し出された多くの手に、その手に届かず、握り返すことが出来なかった手に、とりわけ、逃げる術を知らなかった子供たちの小さな手に、黙祷を捧げます。

古本屋の日記 2012年3月11日