象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

雨音、纏足、衣擦れの、音。

纏足

幾重にも重なりあう灰の雲からしたたり落ちるろうまあな雨音を聞きながらその柔らかな絹にくるまれた纏足の退廃の庭に、咲くことのない衣擦れの花を思う。
古本屋の日記 2011年11月19日