象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

帝王蝉を買う

毎月色んな意味で大変な第四週目前半を無事乗り越えて、ほっと一息。フルカワに教えてもらった「ほうとううどん」のお店で遅い昼飯を食べる。ぼんやりと窓の外の人通りを眺めながらゆっくりと平べったいうどんを啜る。眠いような、醒めているような、ふと気づくとビールが空になっているのでもう一本、と云おうとしたらタイミング悪く店の女の子が昼飯休憩に入ってしまう。ぼくの前のテーブルで、なにか、どんぶりモノを食べはじめ、同じようにぼんやりと外を見ている。人々が通り過ぎてゆく。ぼくはビールが頼めない。二人とも箸を宙に浮かしたまま、どちらかといえば外を見ている時間の方が長い。

 

蝉

 

Pomponia imperatoriaーー帝王蝉。昨日、あれだけ色々働いて、手に入れたのは全長10cmもあるこのマレーシア産の蝉だけである。毎度、というか、なんというか、もう少し、儲かりそうなものを買いましょうねと、自分に言い聞かせてみる。まさか、女の子も、蝉の事を考えたりしてないだろうかと、少し心配になる。

古本屋の日記 2011年10月27日