象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

尺八を買う。

お客様よりお預かりしていた尺八に自分なりの精一杯の評価をして、お譲りいただく。儲かるかどうか、というより、自分で吹いてみようかという気持ちです。辻潤は一時、尺八で身を立てようと思っていたようでしたから。ま、関係ないかもしれませんが、わたしも名前が潤ですから、尺八くらいは、と思って、ふーっとやってみましたが、スカみたいな音さえ、しませんでした。それでもわたしは希代のなりきりや、ですからね、明日からは虚無僧として生きてゆきます。て、あの、俵をひっくり返したような笠を、まずどこかで見つけてこなくてはいけません。道具の市場でも、なかなか見いへんけどなあ。

 

玄さんが東京出張なのでフルカワに飲みに行こうと誘ったけれど、用事があるとかで、振られました。一人で五席メシ屋へ行き焼酎。店のオヤジとテキ屋のおっさんの会話を肴に酔っぱらう。水割りは正しいか正しくないか?

 

店のオヤジ「おれはなんでも生(キ)のまま飲むでぇ。薄いのはあかん」

テキ屋のおっさん「お前らは夜しか飲まんけど、俺は朝からやから、水割りやないと一日持たんでぇ」

古本屋の日記 2011年10月17日