象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

幸せな風景かどうか、わかりませんがね。

「ワインの二本目は、やっぱり自分が飲みたいから頼むんやね」

 

玄さんのお誕生日でしたので、ふらりとミナミの西洋料理店で一杯。不景気なのか、お客は僕たちだけでしたけどね。かえって貸し切りみたいで贅沢なひとときでした。さて、老夫婦のささやかな晩餐があなたから見て幸せそうに見えるかどうかはわかりませんが、夢も見ない深い深い眠りの底に一カ所だけ光が射している場所あって、そこにはやっぱり二人掛けのテーブル席があって、深い深い眠りの底で繰り返し僕たちはこの小さなテーブルの席に着くのですがね。

古本屋の日記 2011年10月13日