象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

曝書の光景

曝書

南薫造展図録より「曝書」

 

本の虫干しを画題とした絵画は珍しいのではないかと思いますがどうでしょうか。

倉庫に積みっぱなし、ダンボールの箱に入れっぱなしの本を時々風通しの良いところに曝してあげたいとは思うのでが、なぜか逆に、新しく入ってきた本をさらに積み上げてゆくことの方が多いかもしれません。薄暗い場所から日の当たる場所へと眠れる本を移動させるのが古本屋の仕事だとは思うのですが、たくさんの本を抱え込んで薄暗い場所で居眠りすることの心地良さを、放棄することはできそうにありません。

 

 

 

古本屋の日記 2017年1月5日