象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

黙々と働く。

自分で云うのもなんですが、ここんとこ、非常によく働いているように思います。働くと、余計な事を(…なんで生きているんだろうか、とか)考えなくなりますので、自然と言葉が少なくなります。言葉より、行動。うだうだと考え事ばかりして暮らしていると内側でざわざわざわついてい飽和状態になってゆく言葉の泡が、消える。凪。目の前の、なすべき事を、ただ黙ってこなしてゆく。疲れて、ビールを飲んだらすぐ眠くなる。眠って、夢も、見ない。いや、見たな。のっぺらぼうの顔に、墨で、黙々、と書く。Tシャツを着て、鏡を見る。もくもく、と口に出してみる。もくもく。もくもく。さあ仕事だ。本を、片付けよう。

古本屋の日記 2016年8月19日