象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

絵画の冒険者暁斎ー近代へ架ける橋〜が入荷いたしております。日本の美術の本、買います。

暁斎

この展覧会は`も兄`と二人で観に行ったのです。会場である京都国立博物館からの帰り道、有名な`うぞうすい`のお店で一杯やったのももうずいぶん前の事になりますか。夕暮れ時、古い建物の二階の広い座敷の隅で、ぼそぼそと熱燗を酌み交わしている二人の姿を思い出す事が出来ますが、さて一体何を話していたのか、その映像に音声はありません。時の流れに言葉の垢が洗われて、記憶は、純粋にイメージの結晶となって行くのだと思います。近頃、そうした頭の中の古い映像をぼんやりと眺めながら過ごす事が多くなりました。そんな歳でもないのに、古い時間を、なんにも考えずにただ眺めて過ごすーーそうしてふと我に返って辺りを見回し、この寂しさは一体なんだろう。過ぎ去った時間だけが懐かしく暖かく思われる今ここにいる寂しさはなんだろう……。

 

なんてしんみり書くと、なにか`も兄`が何処かへいなくなったように思われるかもしれませんが、そうではありません。ぴんぴんとしております。相変わらず飲んで、赤い顔をしております。そんな、ぴんぴんとしている人との記憶も無理矢理なさびしみに変換してしまうのは秋の憂いのせいなのか、持って生まれたわたしの病癖なのか、暁斎のことには一言も触れぬまま、本日のブログもおひらきです。

 

 

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古本屋の日記 2015年10月4日