象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

市場をよく見ろ!

昨日。

天満で飲み会。その席で、古典会に出品されていた某絵師のわ印の話を聞く。

そんな古い感じのもん気づかへんかったなーと、市場の本をよく見ないでいつも素通りしている自分自身に腹がたつ思い。まあ、とてもわたしが太刀打ちできるような落札価格ではなかったので`逃した`という悔しさはありませんが、そんなええもん、ちゃんと目で見て手で触って脳味噌のシワにそのイメージその感触を刻み込んでおきたかったなー、という、場末の古本屋の貧乏臭い後悔に苛まれております。いつも、もっと市場をちゃんと見なあかん、と思いつつ、どっかぼけーっと他ごとを考えてしまっている虚ろな青い空。

 

朝。

床のゴミをとるいわゆる`コロコロ`というやつに、読みさしのドストエフスキー全集の月報がベッタリと貼付いいていたのでべりっと剥がしてみたら半分以上判読不可能になってしまいました。この月報だけどっかで見つけるのは至難の技やぞと、古本屋らしい後悔に苛まれる。読めなくなった事よりも、それだけを探す事の困難さの方に頭がいってしまう訳ですな。

 

市場を、よくよくみていれば、いつかきっと見つかるさ。

 

 

 

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古本屋の日記 2015年7月25日