象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

憂鬱なり。うまいなり。

どうしてわたしは人に優しく出来ないのであろう。朝からそんなことを考え考えお昼時ひどく憂鬱な気分で入ったうどん屋のぶっかけうどんが非常にコシのある麺でこりゃうまいうまい。けれども、だからといって憂鬱が消え去るわけではなく、うまいうどんと自分への不信感の板挟みでなんだかさらに複雑な感情がわき起こり、松岡先生の千夜千冊「ショーペンハウアー 意志と表象としての世界」を読みながら最後の一本コシのある麺をちゅるちゅると半泣きですする。

 

組合で、み兄よりうまそうなキムチと蒸し豚と山崎を一本。夜はこれで一杯かあと思うと、今度は、人に優しくない自分への憎しみと蒸し豚にキムチをのっけて食べているわたしの満足感との板挟みなんかもう自棄糞な気分になり、どちらのお方も他人ですと知らん振り。要するに居眠り。

 

さて、今日はそろそろ帰りますかお二人さん。山崎で仲直り。

 

 

古本屋の日記 2015年5月8日