象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

無音の鐘の音。

初詣はいつもどうり星田の妙見さん。

例年にない寒さで、身が引き締まる思いでした。

初夢はこんな感じ。

ルドン

オディロン・ルドン 

石版画集「エドガー・ポーに」より「仮面は弔いの鐘を鳴らす」

ルドンの版画の中で一番好きな作品です。

非常に暗い絵にも思われますが、

鐘と鐘をゆらす綱と仮面の絶妙なバランス、

幽冥界になりひびく無音の鐘の音に耳を傾けていると、

なんだかとても気持ちが落ち着くような気がするのです。

少しユーモアもあるような気もしますし……。

 

はたして、

何を弔っているのでしょうか?

まだ生きなくてはいけないこちら側のもの全てを、でしょうか?

古本屋の日記 2015年1月2日