象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

存在しない存在。

存在しない神はーーー知られず、知覚されず、計画されず、熟慮の末の決断としてでなく、情緒の影響を受けずに、欲望なしに、世界を造りたいと思った。

 

さて、存在しない神は世界を存在しないものとして多くの存在しないものから造った。存在しないものを投げ込んで、何か一つ種子のようなものを下に置いたのである。その種子は自らの内に世界の汎種子混合体を持っていた。

講談社学術文庫「グノーシスの神話」(大貫隆訳・著)より断章4・8 バシリデースの教説より

 

なにゆえ、存在しない神は、多くの存在しないものから、とくに考えもなしに?この世界を造ったのでしょうか?こんな暑さを生きなくてはならないのなら、そのままそっと、存在しないままに放っておいてくれればよかったのにと思います。あついあつい。存在しない存在しない。

 

 

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古本屋の日記 2014年7月18日