象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

いつまでも眠りたい。

朝、目覚めて、まず考える事は、このまま眠っていいたい、起きたくない、辛い、現実世界に関わりたくない、と云う、後ろ向きの、あれこれ。それから、ゴロ ゴロしながら、死について、考える。いっぱしの大人で、人に迷惑をかけず、眠り続けるには、それは、やはり、死ぬしかないな。とくに、なにかに、絶望して いるわけではないが、起きない大人である為には、死ななきゃならない、そう、思う。起きなくていいーー死は、果たして、悪い事だろうか?眠ったまんま、息 もしない。顔色悪く、どてんと、身動きもしない。冷たい、と云うほど、冷たくない。ただ、身体。笑っているのでも泣いているのでもない、微妙な、表情…… 命のない肉体は、この世では、居心地悪く、はにかむしか、ない。だって、命ないんだから。はは。そうだ。幽体離脱して、真上から自分を眺めてみれば、もう それは、自分ではない、誰か、あるいは、誰でもない自分の、抜け殻。さあ、これからどうしようか。どこへゆこうか、肉体がなくなれば、無限の、自由?そう や、眠りたい、永遠に、眠らな、眠る為に、死んだ、んやないかいな、せやけどわしは、どこともしれん場所にふわふわしてて、なんや、もう、少しも眠くな い。

古本屋の日記 2014年7月6日