象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

日南。雨。整理。

どうしてだか、どの市場よりも疲れるのが毎年7月に行なわれる日南会特別市であります。いつもながらの準備不足、ぶっ続けの飲酒、本と云うよりも色んな形をした紙々やおもちゃ、そうしたいずれもが、こういう市場に慣れない同人の肩腰あんよにのしかかります。これも毎年同じことですが、無限のボランティア精神を発揮してお手伝いしてくださるあの人この人いろんな人々のおかげで、なんとか市場の形を保つことができました。毎年厚かましいはなしで申し訳ございません。ほんとうに、ありがとうございました。

……。

 

さて、今日は、雨に隠れて居眠り三昧、と思っておりましたが、最近歳なのか、どうも、あまり長く寝ていることが出来ません。組合で頼まれものの荷物の整理。帰って、床に転がっている本の整理。あっという間に、時間が過ぎます。あっ、縛った本の隙間から、こないだ現場で失くした挟みが転がり出てきました。……。なんと、ここにいましたか。

 

失くしたものは、だいたい、近くに隠れてこちらを見ている。これは、最近気づいたわたしの、偉大な、真実。失くしたと思っても、だいたいは、失くしてない。失くしても、失くしていない。もともと何にも持ってはいない。失くしたと云う思いが、近くに隠れてこちらを見ている。

 

古本屋の日記 2014年7月3日