象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

不思議と

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とよさまからお酒を頂く。rika様からも、お酒とショコラ。

お金も良い本も何も持たないわたしではありますが、不思議と、お酒には不自由したことがありません。

若い頃、あちらこちらをフラフラしていて、地べたすれすれすっからかんの暮らし向きであった時でも、誰かがどこからか現れて、なんでかわたしにお酒をおごってくれるのでした。しんさん、ようどうさん、ごうけはんちょう、ひらつかのほんまさん、ふみちゃんのおかん、それからそれから……、きっとわたしのことが苦い思い出である人もいるでしょうが、ゴチになったことは忘れておりません。今でも、酔っぱらってくらい夜道を歩いてここがどこか分からなくなる時に、ひょっこりとその辺で出くわすのではないかと、思ったりするのです。

 

トボトボと歩く夜道足跡ではなく空のお銚子を残してゆく。

古本屋の日記 2014年2月12日