象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

程よし 猫よし 国芳

国芳 買取

(絵入春画艶本目録に掲載されている絵と同じです)

 

国芳は程よしである、と教えてくれたのは前述のS氏です。艶本を扱う人なら誰もが知っている、当たり前のことかもしれませんが、駆け出しの、さらに不勉強なわたしには、なにか重大な秘密を教えてもらったような気がして、この大切な呪文を誰にも聞かれやしなかったか、そっと辺りを見回したものです。国芳は程よし、そして猫よし。この人は、猫が大好きなんだなあなんてことも、その時教えてもらいました。「当世吾妻婦里 上巻」、題箋が欠けていたのか、なんなのか、本文中の題「戯場眺望」で記憶していた本の中巻に、おとついの市場で出会いました。今度は題箋はきれいについていたのですが、残念なことに、くずし字が、読めません(恥)。パラパラと捲って、本文中の題にでくわすと、以前扱ったことのある本のつづきであることに気づきました。するとこれは国芳でんな、最近大規模な展覧会あったとこやし、少々状態悪ても高こ売れそうやねえ。なんて考えながら陰号を確認。

 

春画 買取

(屏風の、蟹の反対側、一妙開程よしとあります)

 

さらに捲ってまぐわう男女の脇にちょこんと座る猫。上巻の猫は、ぺたっと腹這いで、どこかアンニュイな感じでしたが、こちらはすっくと起きあがって、なんだか、ミャーと、ないているような口元、笑っているのか、蔑んでいるのか、何とも不思議な表情です。

 

浮世絵 艶本 買取

 

さて、ここまで教えられたことを正確に辿って来たのだから、ぜひ、落札したい。しかも、上巻を売っているということは、こいつもきっといけるに違いない。もし、その人が、まだ持っていなければーーと皮算用。入札用の封筒を見ると、割と、札が入っている。俄然、燃えてきます。暑さでボーっなっていたせいもあるかもしれませんが、えいやあ!と入れた札は軽く人の倍、以上、思わず象々、ニャン、と一声。やはり、ボロすぎるか?自分が思うほど、人が評価をしなかったときの、市場での、居心地の悪さ、かっこ悪さ。いいもんね、いいもんね、俺は、国芳の猫の絵が好きなだけなんだから。ニャン。

 

 

 

浮世絵 春画 艶本 江戸時代〜明治 大正 昭和の性風俗

 

古本、古道具、古美術などの買取は、大阪の古書象々にご相談ください。

詳しくは古本の買取についてをご覧ください。お電話・フリーダイヤル0120-313-002古本買取のお問い合わせフォームにてご相談承ります。大阪、京都、奈良〜近畿一円、全国出張査定/買取いたします。

 

古本屋の日記 2011年6月29日