象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

汗。

熱い太陽のせいでゆらゆらと溶け出し蒸発しそうな空気の向こうから美味しそうな日本酒が二本、現れる。お礼の手紙を書く。本を積んでは崩しする。ただじっと、自分の外の音に、耳を澄ます。エアコンの無い部屋で汗が禿頭にたまる。つつっと、流れ落ちて見ている本を濡らしそうになり、あわてて身体を動かす。

 

蝉の声を聞きながら、
ふと、
いまここは、
いったいいつどこなのであろうかと、
なんだか物悲しくなる事もありますが……。

古本屋の日記 2013年8月17日