象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

本を買う。

二世会。いろいろ検討しながら本を見るも、何を買って、どのように売るかが想像できず、結局何も買わずに退散。その後、ふらりと、お笑い横の某大型書店へ。商売が絡まないので、こちらの方が落ち着いて本を見る事が出来るというのは、古本屋にとっていい事のか、悪い事なのか。……?「櫻の園」の、文庫本でない、気の利いた装幀の本がないかなあと思って探してみるも、見つからず。露文の棚に、ノルシュテインの名前のある「外套」を見つけ買おうとするも、結局棚に戻す。3階で石皿に関する本を立ち読みしたあと、諸星先生の「西遊妖猿伝」4巻を棚から抜き、2階で文庫の棚をぼんやり眺めていてふと目に留まったコルタサル「遊戯の終わり」と一緒に購入する。

 

黒門の裏手で、ウイスキーのボトル片手に立ち尽くしてるオッサンとすれ違う。ボトルのキャップが側に落ちているので拾ってあげようかと思うけれど、もう五分の一ほどしかない液体はまもなく飲み干されるであろうからそれは意味がないな。ない。変に身体をゆすって何かを話しているようだけれど、それも、意味がない。

 

それから、彼岸の、古本おやじと、道で、すれ違う。

古本屋の日記 2012年12月24日