象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

最後の古典会。

今年最後の古典会。面白そうな、古い古い書物たちが売買いされているのを見て、もっと勉強せなあかんなと、今年最後の反省。和本へのとっかかりをどこで見つけるかというのは、なかなか難しい問題なのです。すでに、立派な本屋さんたちが扱っているような有名どこの本は、今さらわたしなどが扱ってもしゃあないような気がしますし、そうかと云って珍品はなんぼで売るんか見当もつかん、市でも高い。などと思いながら毎回古典会を見学しているのですが、見れば見るほど声が出なくなります。

 

売るだけではつまらんと思いながらも生活のため少し手持ちを売って、今日のシノギ。またもやぐずぐず云いだした風邪のため、恒例のきつねそばを待たずに、撤収。ゴホゴホ云いながら江戸の埃にまみれて暮らす夢を見る。ーー埃の海をうれしそうに泳いでいる、なんか凄い事を目指して。

古本屋の日記 2012年12月14日