象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

猫も杓子も「アーティスト」と呼ばれる状況に……。

古本
(大野左紀子著 アーテスト症候群)

お客様よりお譲り頂いた本を読む。帯にあるように、「なぜ人はアーティストになりたがるのか?」「猫も杓子も「アーティスト」と呼ばれる状況にもやもやしたものを感じている」あなたにお勧めの一冊であります。70年代〜80年代にかけて徐々にアーティストという言葉が日本で使われだした状況を眺めつつ、日本のミュージシャン、芸能人画家、要するにあなたのそばにも一人はいる何か勘違いしているお手軽アーティスト達をバッサリ切り捨てる、とまではいきませんが、なんでアイツがと思っていたあの人この人に対するまっとうな(低)評価に、日頃感じているフラストレーションが解消されます。パソコンやスマートフォンの普及により、一億総表現者、一億総アーティストという状況にますます拍車がかかっているように思われる昨今、何も表現しない岩のような沈黙者の方が人間としてよっぽど創造的で自由なのではないかと思いつづけているおしゃべりなわたくしも、商売の名を借りてこうしてなくてもいいブログなんぞを毎日書いているのですから、あまり人の事は云えないかもしれませんがね、少なくとも、何かを表現できているなどと云う愚かな幻想だけは抱かないようにしなければなりません。

お前の表現は死んでいる。

喧しいから黙って生きろ!

世界中のあらゆる表現活動に異議申し立てをする夢を、見ましょうかね。

古本屋の日記 2012年11月14日