象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

武勇伝。

さすがに、全巻揃っとったら市場でもそこそこ売れるやろうと思て買うてきたなんとか大系やとかなんとか叢書だのを、さて、今日になって出品のため検品してみたら、なんとなんと、全巻線引き、エアコンがよう効いている市場の2階で冷汗ダラダラ、あかん、厚生君に聞くまでもまでもなく、これは、またもや失敗、目すり、というより、なんやろか?本屋やいうのに、このところ、本を買うて儲けた事がない。たいがい、あきまへんな。まあ、業者が損してるいうことは、売ってくれはったお客さん側からするとプロ?が損するくらい高こ買うてもろてるいうわけで、まあ、なんや、暑いけど、それが、素敵な買取いうことで、しょんぼりと蓄音機で杉狂兒の「僕の武勇伝」という少々コミカルな昭和戦前の流行歌に耳を傾ける。泣いてないで。泣いてない。

sp盤

古本屋の日記 2012年7月28日