象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

声。

いまも本、売ってますよ。古本の文庫本、一冊、一冊、値づけして、棚に並べて売ってます。この本の横にはそれ、その本の横にはあれ、この本をあそこに並べたら、その棚はまた輝きを取り戻すだろう。〜山羊師のブログより

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この文章を読んで、なぜだか葉山嘉樹の「セメント樽の中の手紙」を思い出す。生駒山を登りながらなぜだろうと考えて、それは、わたしには、ただの文章ではなく、だれかの「声」として、誰かの肉声として、わたしの頭蓋の中に響く言葉なのだという、うーん、なんか、そんな風に思えるのだと、早くもかなかなの鳴く、宝山寺への緑の下り道で、

古本屋の日記 2012年7月23日