象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

晴れた日に、茶杓三百選を買う。

組合の事務女史がチャリンコをくれると云うので朝から駒川まで受け取りに行く。晴天也。素敵なチャリでのんびりドライブをして帰ると、知り合いの道具屋さんから紹介されたお客様が来店、高原杓庵篇「茶杓三百選三巻揃+茶杓拾遺集」などを買わせていただく。あまり見かけない本なので、奮発して、査定する。昭和28、29年に出版されたものの復刻版ですが、こちらも第3巻を除いては現在品切れ絶版?状態のようで、揃いでの入手は困難な資料です。拾遺もあわせて、完全版、といってもよいのではないかなあと喜んでいると、お客様と入れ替わりに宅急便のおじさん、♫光の国から正義の為に来たぞわれらの大吟醸♫、と口ずさみたくなるようなお酒を届けてくれる。これがあれば、少々凹んでいても元気になるのですが、今日は良いチャリをもらい、さらに良い本が買えたなあと上機嫌の所さらにさらに冷えた一升が届いたので少々興奮、思わず、知らず、狭い土間を、三回廻る。わしは、わしが思ったよりも単純な人間であることを、少々恥ずかしく思う。女史、お客様、Rさま、ありがとうございます。今日はなんだか良い一日です。

古本屋の日記 2012年5月19日