驚くべき学びの世界　レッジョ・エミリアの幼児教育｜ワタリウム美術館｜教育学・図録

世界最高水準の教育メソッドの記録

本書は、2011年ワタリウム美術館にて開催の「驚くべき学びの世界」展の公式カタログとして「THE WONDER OF LEARNING　The Hundred Languages of Children」を翻訳出版したもの。

近年、世界最高水準の教育実践として注目を集めるレッジョ・アプローチの取り組む最新の試み、現在進行形のプロジェクトを中心に紹介。

第2次世界大戦直後の北イタリア、レッジョ・エミリアで、村の人々が戦車や軍用トラックを売り払い、手づくりで始めた「自分たちの学校」がレッジョ・アプローチの起源となっている。

そこに、ローリス・マラグッツィ(1920-1994)という素晴らしい教育者が加わり、独自の方向性とインスピレーションを与え、開花していく。

レッジョ・アプローチの最大の特徴は、アートの創造的経験によって子どもの可能性を最大限に引き出しているところ。

子どもたちの「驚き」を受け止め、大切に育て、そこから新しいプロジェクトを生み出していく。

子どもたちを予定された結論に導くのではなく、教育者も常に新しい発見を求められる。

「場所との対話」「モノ(素材)との対話」「書くことの魅力」「光線」など、レッジョらしい自由さ、社会性、柔軟性に富んだものを取り上げている。

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